カーク・ハインリック Kirk Hinrich ~Captain Kirk~

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Kirk Hinrich(カーク・ハインリック)
(1981-)
Basketballer
Position:Point Guard
/Shooting Guard
Collage:Kansas
Height:193cm Weight:86kg

Stats

ハインリックの父親はハイスクールのコーチで、ハインリックにバスケットの英才教育を施した。その甲斐あって幼いころからハインリックのセンスは際立っていて、常に上級生のチームに交じってプレーしていたという。

ハイスクールではバスケットに加えてフットボールのQBとしても活躍。1999年にはアイオワのミスターバスケットボールの投票で2位に入っている。1位はニック・コリソンであった。

コリソンと連れ立ってカンザス大学に進学し、1年目からスターターとして活躍。2年連続のファイナルフォー進出の原動力となり、2009年には背番号”10″は永久欠番となっている。

2003年のNBAドラフトは歴史的な当たり年で、レブロン・ジェームスを筆頭に、一人だけ活躍できなかったダーコ・ミリチッチ、カーメロ・アンソニー、クリス・ボッシュ、ドウェイン・ウェイド、クリス・カーマンと錚々たる面々が上位指名に名を連ねる中、全体7位でシカゴ・ブルズに指名された。

ハインリックはカレッジではSGであったが、193センチと小柄でプロへの適性は疑問符が付き、1巡目後半での指名が予想されていた。しかし、ブルズは昨年2位で指名したジェイ・ウィリアムズがバイク事故で重傷を負い、PGを必要としていたことからこの指名に踏み切ったのだった。

プレシーズンを病気で欠場して先行きが危ぶまれたが、蓋を開けるとPGとしてスターターの役割を完璧にこなし、平均12.0得点、6.8アシスト、1.3スティールと大活躍。この年のルーキーで唯一のトリプルダブルを達成し、オールルーキー1stに選ばれた。

シュートの精度が抜群で、このシーズンFGよりスリーポイントの成功率の方が高いという珍記録を残している。そしてそれ以上にハインリックは類稀なリーダーシップがあり、えげつないまでのディフェンス力があった。

かくして期待に違わぬ活躍でチームMVPとファンの信頼を獲得し、ハインリックはスタートレックに因んで”Captain Kirk”のニックネームを頂戴した。

スタートレックを観たことのある方ならご存知だろうが、カーク船長は存外血の気が多いところがある。果たしてハンリックもそういうタイプのリーダーであった。そしてブルズにはスポックは居ない。2004-2005シーズンのプレシーズンには乱闘騒ぎを起こし、1万ドルの罰金を取られている。

しかし、結果を残すからキャプテンたりえるのだ。チームは開幕9連敗という散々な船出であったが、最後は47勝まで巻き返し、プレーオフに駒を進めた。開幕9連敗のチームの出場は史上初の快挙であった。

2005-2006シーズンにはドウェイン・ウェイドの手首をディフェンスのどさくさに引っ張って故障させる事故を起こしている。更にプレーオフではファウルを取られたのに怒ってマウスピースをスタンドに投げ込み、2万5千ドルの罰金を取られている。しかし、そういう人間臭さがブルズのファンと選手にはたまらない魅力に映ったのも事実であった。

2006年には目玉選手が相次いで辞退する中でアメリカ代表に抜擢されたが、ブルズでのプレーを優先して一旦辞退し、遅れてチームに合流。日本開催の世界選手権は前評判に反して銅メダルに終わり、ハインリックは結婚と子育てを優先するべくオリンピックを諦め、代表のキャリアはこれで終わった。

代表を捨てて臨んだだけあって2006-2007シーズンにはキャリアハイとなる16.6得点、6.3アシスト、1.3スティールを記録。オールディフェンスチーム2ndにも選ばれている。しかし、えげつないディフェンスは相手チームから反感を買い、ラフプレーの応酬からハインリックは怪我がちになっていく。

チームも不安を覚え、2008年にはロッタリーで幸運にも1位指名権を引き当てて地元出身のデリック・ローズを指名。ハインリックは控えに回ることになった。しかし、ローズはハインクリックから多くの事を学び、薫陶を受けた。

翌シーズンからはSGに移ってスターターに返り咲き、ベン・ゴードンの持っていたスリーポイントのチームレコードを更新。しかし、シーズン終了後にワシントン・ウィザーズにトレードされた。

更にシーズン途中にアトランタ・ホークスにトレード。プレーオフに進出したものの、ハムストリングを痛めて負傷。更に左肩も悪くして手術を余儀なくされ、翌2011-2012シーズン序盤を欠場した。

続く2012-2013シーズン、左ひざのけがでローズが離脱した古巣のブルズに復帰。この復帰にはローズの勧めがあったという。しかしハインリックも故障に苦しみ、スターターの座は守ったもののぱっとしない成績で終わった。

翌シーズンのローズの復帰後もチームの精神的支柱としては機能したが、故障はどこまでも付いて回り、結局往時の力は戻ってこなかった。

2015-2016シーズンにトレードでホークスへ復帰。しかし衰えは顕著で、このシーズンを最後に現役を引退した。現在はトレーニングジムでコーチをしているという。

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