ルイジアナ州立大 Louisiana State Tigers 後篇 ~DBU~

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カレッジフットボール風土記 第1回 ルイジアナ州立大 Louisiana State Tigers
・前篇(2月1日投下予定)
・中篇(2月11日投下予定)
・後篇(2月21日投下予定)

さて、88年のカンファレンス制覇を最期にチームは勝ち越しもままならない低迷期に突入するが、1995年にゲリー・ディナルドHCが就任すると風向きが変わる。

ディナルドの最初の大仕事は、NCAAと掛け合って1983年に禁止されて久しかったホームゲームでの白ジャージを復活させることであった。ルイジアナでは白いジャージはある種の魔力があると考えられていると言っても過言ではない。今でも数年に一度はタイガースタジアムで紫と金のジャージを着る事はあるが、これは非常に縁起が悪く不幸な事とされている。

条件付きでこの試みは成功し、果たして久しぶりの白ジャージでオーバーン大を迎え撃った試合は勝利を収めた。そしてこのシーズン久しぶりに勝ち越し、インディペンデンスボウルを制して全米25位にランクされている。

そして2000年にニック・セイバンHCが就任するとチームは黄金時代に再び入る。2003年には13勝1敗でシュガーボウルを制し、実に45年ぶりの全米王者に輝いた。

この時エースQBだったマット・マウチは、自身の背番号”18″をRBジェイコブ・ヘスターに自ら引き継がせた。ヘスターは2007年の全米制覇の中心選手となり、以後”18″はコーチ陣の推薦によって着用者が決められるエースナンバーとして扱われるようになった。しかし、後にプロで活躍したのはバッファロー・ビルズのCBトレデイビウス・ホワイトくらいなのであまり縁起の良い番号ではないのかもしれない。

しかし、ホワイトらタイガースDB陣の活躍は近年目覚ましいものがあり、タイガースは”DBU”の異名を得るに至っている。2007年以来実に6人のDBが1巡目指名を受けているのだ。とにかくディフェンスの強いチームは安定して勝てる。近年のタイガースが強いのはひとえにディフェンスの力だ。

2005年にはレス・マイルスHCが就任したが、就任早々ルイジアナを呑みこんだハリケーンカトリーナの被害でスタジアムが使えなくなってしまった。スタジアムは避難所になったのだ。開幕戦はアリゾナ州立大を迎え撃って行われる予定であったが、逆にタイガースがアリゾナに乗り込んで行われた。

アリゾナはサンデビルズスタジアムのエンドゾーンにはルイジアナとアリゾナのマークがあしらわれ、”Together We Stand”と大書されていた。粋な計らいに元気づけられたのだろうか、チームは35-31で勝利し、このシーズンを11勝2敗の好成績で終え、ピーチボウルを制した。

2007年には前述の通り全米制覇を達成。QBジャマーカス・ラッセルは縦横無尽の大活躍で全体1位指名を受けたが、これを最後に一生分の運と才能を使い切ってしまった。御存じのとおり彼はフットボール史上最悪のバストの一人である。

その他レロン・ランディ、ドウェイン・ボウ、クレイグ・デイビスと実に4人が同年のドラフトで1巡目指名を受けている。その後しばらくぱっとしないシーズンが続いたのは無理からぬ話だ。

その後WRパトリック・ピーターソンが登場して持ち直し、ピーターソンが抜けた2011年シーズンにはなんと無敗のまま全米2位にランクしてナショナルチャンピオンシップゲームに進出。同じく無敗で全米1位のアラバマ大との対決は”世紀の一戦”として話題を呼んだが、結局この試合は敗れた。

同じサウス・イースタン・カンファレンス同士でありながらこのシーズンはレギュラーシーズンで対戦が無かったため、制度の在り方に疑問符が投げかけられ、現在のカレッジフットボールプレーオフへの道を作った。

2016年シーズン途中で現職のエド・オージェロンHCが就任。2018年にはQBジョー・バーロウが加入し、2年生となった2019年には驚異的パスセンスを如何なく発揮し、史上最多得票でビリー・キャノン以来タイガース二人目のハイズマン賞を受賞。

他にもWRジャマール・チェースやDBグラント・デルピットといった逸材をそろえたタイガースは無敗のままプレーオフを勝ち進み、クレムゾン大学も破って全米王者のタイトルを勝ち取った。今まさにタイガースは黄金時代である。

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