エリック・ベリー Eric Berry ~The Fifth Dimension~

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Eric Berry(エリック・ベリー)
(1959-)
American Footballer
Position:Safety
Collage: Tennessee
Height:183cm Weight:96kg
Stats
Relatives:
Hugh Green (ヒュー・グリーン)(いとこ)

 いとこがプロボウル2回出場を誇るヒュー・グリーンというベリーの身体能力はハイスクールではすでに群を抜いていた。フットボールではQB/CBとして37勝5敗の成績を残し、走り幅跳びでもジョージア州王者であった。

 テネシー大学に進み、1年目にして57タックル、5INTの大活躍でSECの最優秀守備選手に選ばれ、2年目にはキャプテンに就任して7TNTを記録してオールアメリカンに選ばれた。

 3年目にはもうボールが飛んでこなくなり、2年連続のオールアメリカンに選ばれるとともにジム・ソープ賞を受賞。特筆すべきはリターン力で、SECの最多記録となる通算494ヤードを記録している。

 3年でアーリーエントリーし、スカウティングコンバインで40ヤード走で2位、ベンチプレスで5位の記録を残してスカウトの熱視線を浴び、2010年のドラフト全体5位でカンザスシティ・チーフスに指名された。Sが全体5位で指名されるというのは滅多にない。

 ルーキーでありながらSとして史上最高額となる6年6000万ドルの契約を結び、ディフェンスが崩壊状態だったチーフスのキーマンとして大いに期待を寄せられ、92タックル、4INT、2.0サックの大活躍で期待に応えた。

 更にチーフスとしてはデリック・トーマス以来となるルーキーでのプロボウル進出を達成。喪失ヤードは前シーズンの29位から14位まで劇的に改善した。

 翌シーズンは開幕戦で腕を故障してその後のシーズンを全休したものの、翌2012年には復活を遂げて2度目のプロボウルに選出。

 アンディ・リードがHCに就任した2013年はキャリアハイで、マイケル・ヴィックからINTTDを決めるなど、74タックル、3INT、3.5サックの大暴れで11勝5敗の成績を残し、ルーキーイヤー以来のプレーオフ進出を達成。プロボウルに加えてオールプロに選出された。

 この頃になると敢えてベリーの居るところにパスを投げる酔狂なQBはいなくなっていた。しかし、投げた先に何故かベリーは居る。そういう抜群の嗅覚を持った選手であった。

 ついたあだ名は”The Fifth Dimension”(五次元)。まさに異次元の守備力というわけだ。

 2014年も開幕戦で15タックルを記録するなど絶好調であったが、2戦目で足首をねん挫したところで思いがけない不運がベリーを襲う。

 どうにも調子が悪いので検査を受けたところ、なんと肺がんの一種であるホジキンリンパ腫が発覚した。当然その後のシーズンは全休となり、試合よりも数段苦しい抗がん剤治療を受ける事になった。

 家族の支えと信仰の力で苦しい治療を乗り越え、2015年シーズンは完全復活。ちなみに欠場している間は”別の神様”を信仰しているメッカ帰りのフセイン・アブドゥラーが代理を務めていた。

 このシーズンプロボウルとオールプロに選ばれ、カムバック賞も受賞。正真正銘の強い男として一躍ヒーローとなった。そしてフランチャイズタグも勝ち取っている。

 2016年は初となる地元アトランタでのファルコンズ戦に臨み、マット・ライアンからツーポイントコンバーションでINTを奪って故郷に錦を飾り、2年連続でプロボウルとオールプロに選出。

 オフには当時のNFL最高額となる6年7800万ドルの超大型契約を結んだが、開幕戦でアキレス腱を手酷く痛めて故障者リスト入り。結局翌2018年シーズン終盤まで戻ってこれず、シーズン終了後にリリースされ、これを持って現役を引退した。

 現役時代からチャリティに熱心で、現在も子供たちの為に各地にフットボール場を作る活動に身を投じている。

 チーフスディフェンスの顔だったベリーだが、意外な弱点があった。馬が苦手なのだ。チーフスのマスコットである馬のウォーペイントを誰よりも恐れていたのがこのベリーなのだという。

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