Ethan Albright(イーサン・オルブライト)
(1971-)
American Footballer
Position:Long Snapper
Collage: North Carolina
Height:196cm Weight:120kg
Stats
ハイスクールでのオルブライトはTEであった。ノースカロライナ大にもTEとして進んだが、在学中にOTへコンバート。オールACCに選ばれている。
この頃から天職であるLSを担当するようになっていた。ラインマンとしてNFLを目指すにはオルブライトは明らかに力不足であり、LSとして身を立てる決意をした。
しかし、LSはなかなか空きの出ないポジションで、ラインマンとは別の苦労がある。1994年シーズンはマイアミ・ドルフィンズのキャンプに参加したもののカットされ、続いてグリンベイ・パッカーズを頼るもカット。結局このシーズンは浪人して過ごし、続く1995年シーズンに改めてドルフィンズに拾われた。
10試合に出場して後、バッファロー・ビルズと契約。196センチの巨体を活かしたブロック力と正確なスナップで確固たる地位を築くに至った。
見事な赤毛の持ち主で、いつしか”Red Snapper”(鯛)というあだ名がついた。鯛が百魚の長なのは日本だけだというが、図らずしもオルブライトはNFLを代表するLSとして売るようになった。
2001年にはワシントンレッドスキンズに移籍。ビルズはサラリーキャップに空きがなくなり、腕利きのオルブライトを抱える余裕がなくなってしまったのだ。
レッドスキンズでも休まずスペシャルチームの先頭に立って投げては守りの日々を続け、100万ドル近いサラリーを頂戴してヘルメットを脱いでも赤いこの男はますます元気であったのだが、2007年シーズン開幕前に事件が起きる。
この年のマッデンNFLのオルブライトのレーティングは99点満点で53点。全選手中最低の数字であった。キャンプでカットされてしまったような選手より低かったのだ。
オルブライト自身はマッデンをプレーしていなかったのでまこと鷹揚だったが、ファンや周りの選手が騒いでカルトな話題になった。このシーズン、オルブライトがコーチ推薦でプロボウルに選ばれたのはこのご利益だろう。もっとちゃんと選手を査定しろというNFLからのメッセージとも取れる。
本番のプロボウルでは、同じくレッドスキンズから選出されたTEクリス・コーリー、OTクリス・サミュエルズと共に、このシーズン強盗に殺されたRBショーン・テイラーの背番号”21″を着けてプレー。この騒動とプロボウルでオルブライトは全国区の選手となった。
しかし、オルブライトもだんだんと歳を取り、2009年シーズン終了後に契約延長を断られ、サンディエゴ・パドレス移ったものの、開幕から間もなくカットされ、このシーズン限りで現役を引退した。
若手時代のもたつきがありながらLSの新記録となる224試合連続出場を達成。この記録は2018年にドルフィンズの後輩であるジョン・デニーが並んでタイ記録となったが、プレーオフを含めた230試合はいまだに破られていない。
スポーツゲームの能力値に選手が文句を言うケースは国や競技を問わずに沢山あるが、そのおかげで得をしたというのはオルブライトの他に聞いたことがない。今は母校のハイスクールでアスレチックディレクターをしているという。
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