レイ・ルイス Ray Lewis ~スペードのエース~

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Ray Lewis (レイ・ルイス)
(1975-)
American Footballer
Position:Inside Line Backer

Collage:Miami
Height:185cm Weight:108kg

Stats

ルイス家は明るい家庭とは言えなかった。若い頃はレスリングで鳴らしたという父親は麻薬で収監され、継父はルイスの母親に暴力をふるった。

ルイスは強くなり、母親を守るためにトレーニングを始めた。トランプを用意し、一枚めくっては出た数だけ腕立て伏せをして、まためくる繰り返しでルイスはみるみる力を付けた。背番号”52″はこの少年時代の特訓にちなむものだという。トランプは52枚だ。

ハイスクールではフットボールの他に実父譲りのレスリングでも活躍し、フットボールで奨学金をもらってマイアミ大学に進学。ルーキーイヤーの後半にはスターターの座を掴むと、その後は2年続けてオールアメリカンに選ばれる大活躍を見せた。

最終学年を待たずにドラフトにアーリーエントリーし、フランチャイズを移転したばかりのボルチモア・レイブンズが全体26位で指名。ちなみにこの指名権はトレードで獲得したもので、レイブンズはこれに先立って全体4位でOTのジョナサン・オグデンを指名している。移転早々に攻守の要を一気に手に入れた会心のドラフトであった。

プロでやっていくには小柄すぎるという説もあったが、どこ吹く風でルーキーイヤーから大いに暴れ、110タックル、2.5サックを記録。オールルーキーに選出された。

翌1997年はその上を行く縦横無尽の活躍で、リーグトップの184タックル、4.0サックでプロボウルに初選出。以後毎年のように選出され、引退までに13回の選出を数えた。

1999年シーズンにもリーグトップの168タックルをマークしてオールプロにも初選出。だが、このシーズンが終わった直後に事件が起きた。

アトランタでスーパーボウルが行われた翌日、友人と訪れた土地の酒場でルイスは喧嘩騒ぎに巻き込まれた。これだけならまだよかったのだが、この喧嘩で二人の死者が出た。ルイスは逮捕され、司法取引に応じて執行猶予で娑婆に戻ったのだが、この事件は長年にわたってルイスの人生に暗い影を落とした。

その鬱憤を相手にぶつけるかのように翌シーズンは暴れに暴れ、137タックル、3.0サック、2INTをマーク。特にランディフェンスでルイスは猛威を振るい、チームは165失点、ラン喪失970ヤードという16試合制のレコードを打ち立てる堅守で4完封をマーク。そのまま鉄壁の守備でスーパーボウルを制し、ルイスはスーパーボウルMVPと最優秀守備選手の栄冠に輝いた。

その後もリーグナンバーワンのMLBとして大活躍を続け、2003年には二度目の最優秀守備選手のタイトルを受賞。2005年にはマッデンNFLのカバーに選出される栄誉に預かったが、所謂”マッデンの呪い”にやられて故障し、2005年シーズンは6試合の出場に終わってしまった。

それでも翌シーズンには復調し、2010年には史上最速となる204試合で30サック、30INTを達成。プロボウルにも選出された。90年代、00年代、10年代のスリーディケードにまたがってプロボウルに選出された選手はルイスだけである。

しかしこれ以降は怪我に悩まされるようになり、2012年シーズンも故障で戦線離脱し、同シーズンを持っての引退を表明。類稀なパフォーマンスとリーダーシップを持って長年チームを支えてきたルイスに有終の美を飾らせるべくチームは奮起し、プレーオフへと駒を進めた。

ルイスも合流してチームは一致団結してプレーオフを勝ち進み、スーパーボウルもサンフランシスコ・49ersを34-31の接戦で下し、ルイスはこれを花道に引退した。レイブンズ初年度に指名された選手の中で、最後まで現役で残ったのがこのルイスであった。

引退後は解説者に転身。2018の資格取得と同時にプロフットボール殿堂入りを達成。一足先に引退して殿堂入りを果たした同期のオグデンをコンダクターに授賞式へと臨んだ。

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