ロリ―・フィッツパトリック Rory Fitzpatrick ~Vote for Rory~

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Rory Fitzpatrick (ロリ―・フィッツパトリック)
(1975-)
Hockey player
Position:Defense

Shot:Right
Height:188cm Weight:95kg

Stuts

ニューヨークはロチェスターで生まれたフィッツパトリック。1993年に全体47位でモントリオール・カナディアンズに指名されたのだから、期待はなかなかのものであった。

1995-1996シーズンにNHLに初昇格し、42試合でプレーしたまでは良かったのだが、ここからフィッツパトリックの苦難のホッケー人生が始まる。

翌シーズンはわずか6試合しか出場の無いうちにセントルイス・ブルースにトレードされ、ここでもプレーは僅か1試合。

翌シーズンは終始マイナーで過ごし、続いで新設間もないナッシュビル・プレデターズに移籍したものの、ここでも2試合しか出場できずにエドモントン・オイラーズへ。

オイラーズではマイナーでは大いに活躍を見せたものの、怪我もあって昇格はならず、シーズン終了後にバッファロー・セイバーズへとたどり着いた。

このセイバーズでようやくフィッツパトリックに追い風が吹いた。マイナーのロチェスター・アメリカンズでは実力もさることながら地元出身ということで絶大な人気を獲得。移籍初年度はセイバーズでの出場は5試合に終わったが、翌2002-2003シーズンは36試合に出場して一気に飛躍すると、ひざのけがに泣かされながらその後二年に渡ってNHLに定着。

2005-2006シーズンは契約交渉がこじれ、挙句ロックアウトでシーズンは休止。マイナーでプレーする傍らでホッケーのクリニックを開いて糊口を凌ぐ日々を過ごした。

ロックアウトの明けた2006-2007シーズンはバンクーバー・カナックスへ移籍。ここでもしっかりNHLに定着していたのだが、ここでフィッツパトリックは思わぬ事件に遭遇することになった。

当時、NHLオールスターのファン投票は大きな欠陥を抱えていた。インターネット投票で一人で何票でも投票ができたのだ。

この欠陥の是正のためにファンが企てたのが、普段日の目の当らない地味な選手に組織票を投じてオールスターに出場させることで、そのターゲットとしてフィッツパトリックに白羽の矢が立った。

インターネットを通じて”Vote for Rory”キャンペーンは喧伝され、チームメイトもキャンペーンのTシャツを着て練習に出るなど大きな広がりを見せた。

一時は当選圏内となるファン投票2位につけ、選出は現実のものになるかに思われたが、この騒動をよく思わないファンの反撃もあって最終的には3位に落ち、オールスター選出は幻に終わった。

結局フィッツパトリックはカナックスにも腰を落ち着けることはなく、シーズン終了後にはFAでフィラデルフィア・フライヤーズに移籍。

フライヤーズでは19試合の出場に終わったものの、マイナーでは若手の守役兼手本として大いに信頼され、知名度を生かして集客にも貢献をしたようだ。

とはいえ度重なる怪我でフィッツパトリックの選手生命はもはや風前の灯となりつつあった。終の棲家に選んだのは、ロチェスター・アメリカンズであった。

NHLだけで6チームを股にかけた渡り鳥は、故郷に戻って2シーズンをプレーして引退した。たった287試合の出場しかないが、奇運のホッケー人生であった。

引退後はローカル局でのアメリカンズの解説者を経て、現在はセイバーズのジュニアチームでU-12チームのHCを務めている。

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